県迷い犬HP
静岡・浜松分掲載されず
迷い犬が掲載されている県のホームページ 県内5か所の動物保護管理所などで保護した迷い犬を飼い主に戻そうと、県は犬の写真付きの情報をホームページ(HP)に掲載するサービスを10月1日から始めた。ところが迷い犬が多い静岡、浜松両政令市で保護された犬の情報は一覧出来ない上、静岡市のHPは写真がないなど提供される情報には差がある。動物愛好家からは、縦割り行政の垣根を越えた対応を求める声が出ている。
県衛生課や静岡、浜松両市によると、昨年度、県内で保健所が保護したり、飼い主以外が持ち込んだりした犬は1057匹。うち、478匹は無事、飼い主に引き取られ、約270匹は希望者に譲渡された。県の保護管理所などでは1週間程度しか保護できず、約310匹が殺処分に回された。
飼い主の元に戻れる犬を増やそうと、県はHPで写真のほか種類、性別、保護年月日、保護場所、特徴などの提供を始めた。静岡、浜松両市を除く県内33市町ごとに保護された自治体や性別などで検索でき、飼い主以外からの引き取り希望にも応じる。20日現在で、計30匹掲載し、15匹が引き取られた。
県に先んじて浜松市は2008年3月、市のHPで同様のサービスをスタート。09年度に保護した370頭ほとんどの写真を掲載し、殺処分は08年度の57件から7件減った。同市の担当者は「飼い主が写真で確認したいという要望に役立っている」と話す。
ところが、県衛生課のHPでは直接、浜松市の保護犬情報は検索できない。動物愛護法は、動物等の引き取り業務について「県や政令市が行う」と定めており、双方が独自に情報提供しているためだ。県のHPからだと「浜松」の文字を探してクリックし、同市のHPで再び探す必要がある。静岡市の迷い犬情報も同様の手間がかかる上、同市は犬の写真を掲載していない。
静岡市の担当者は、「HPで写真を掲載する自治体が増えており、飼い主からの要望も強いので検討したい。県のHPには入れないので、やるなら自前でやる」と話す。これに対し県の担当者は、両市との連携について「検討もしなかった。今後の課題にしたい」と含みを残している。
迷い犬は、迷子になった場所とは違う市町でみつかるケースも多い。県動物保護協会の倉重英明・事務局長は、「HPが別々なのは、あくまで行政の都合だ。やっと県のホームページが動き出したばかりなので、協会として今後、使い勝手が向上するよう提案していきたい」と話している。
(2010年10月22日 読売新聞)
迷い犬が掲載されている県のホームページ 県内5か所の動物保護管理所などで保護した迷い犬を飼い主に戻そうと、県は犬の写真付きの情報をホームページ(HP)に掲載するサービスを10月1日から始めた。ところが迷い犬が多い静岡、浜松両政令市で保護された犬の情報は一覧出来ない上、静岡市のHPは写真がないなど提供される情報には差がある。動物愛好家からは、縦割り行政の垣根を越えた対応を求める声が出ている。
県衛生課や静岡、浜松両市によると、昨年度、県内で保健所が保護したり、飼い主以外が持ち込んだりした犬は1057匹。うち、478匹は無事、飼い主に引き取られ、約270匹は希望者に譲渡された。県の保護管理所などでは1週間程度しか保護できず、約310匹が殺処分に回された。
飼い主の元に戻れる犬を増やそうと、県はHPで写真のほか種類、性別、保護年月日、保護場所、特徴などの提供を始めた。静岡、浜松両市を除く県内33市町ごとに保護された自治体や性別などで検索でき、飼い主以外からの引き取り希望にも応じる。20日現在で、計30匹掲載し、15匹が引き取られた。
県に先んじて浜松市は2008年3月、市のHPで同様のサービスをスタート。09年度に保護した370頭ほとんどの写真を掲載し、殺処分は08年度の57件から7件減った。同市の担当者は「飼い主が写真で確認したいという要望に役立っている」と話す。
ところが、県衛生課のHPでは直接、浜松市の保護犬情報は検索できない。動物愛護法は、動物等の引き取り業務について「県や政令市が行う」と定めており、双方が独自に情報提供しているためだ。県のHPからだと「浜松」の文字を探してクリックし、同市のHPで再び探す必要がある。静岡市の迷い犬情報も同様の手間がかかる上、同市は犬の写真を掲載していない。
静岡市の担当者は、「HPで写真を掲載する自治体が増えており、飼い主からの要望も強いので検討したい。県のHPには入れないので、やるなら自前でやる」と話す。これに対し県の担当者は、両市との連携について「検討もしなかった。今後の課題にしたい」と含みを残している。
迷い犬は、迷子になった場所とは違う市町でみつかるケースも多い。県動物保護協会の倉重英明・事務局長は、「HPが別々なのは、あくまで行政の都合だ。やっと県のホームページが動き出したばかりなので、協会として今後、使い勝手が向上するよう提案していきたい」と話している。
(2010年10月22日 読売新聞)
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